CPH(Call Per Hour)とは、オペレーター1人が1時間あたりに発信する架電数を示す、アウトバウンドコールセンターの代表的な生産性指標です。 シンプルで測定しやすい反面、CPHだけを追い求めると架電の「質」が犠牲になりやすいという落とし穴があります。この記事ではCPHの正しい設計と、量と質を両立させる考え方を解説します。
CPHの計算式と目安
```
CPH = 架電数 ÷ 稼働時間(時間)
```
業界・商材によって適正値は大きく異なりますが、重要なのは業界平均をそのまま当てはめることではなく、自社の商材・リストの質に合わせて目標値を設計することです。
CPHだけを追うことのリスク
架電の質が落ちる
件数のノルマ達成が目的化すると、ヒアリングを省略した「かけるだけ」の架電が増え、商談化率が下がります。
オペレーターが疲弊する
数だけを評価指標にすると、丁寧な対応をした担当者が正当に評価されず、モチベーション低下や離職につながりやすくなります。
リストの質が見えなくなる
CPHが低い原因が「架電が遅い」のか「リストの質が悪く接続に時間がかかる」のか、CPH単体では判別できません。
CPHとセットで見るべき指標
| 指標 | 何がわかるか |
|---|---|
| 接続率 | リストの質・架電時間帯の妥当性 |
| 商談化率 | ヒアリングの質・トークスクリプトの有効性 |
| 話速・トークレシオ | 応対品質・一方的な説明になっていないか |
CPHは「量」の指標です。接続率・商談化率という「質」の指標とセットで見て初めて、架電活動の健全性を判断できます。CPHが高くても商談化率が低ければ、質を犠牲にして量を稼いでいる可能性があります。
案件別に目標CPHを設定する
すべての架電リストに同じCPH目標を課すのは適切ではありません。
- 新規リード(未接触):接続率が低く、CPHは高めに設定してよい
- 既存顧客フォロー:1件あたりのヒアリングが深くなるため、CPHは低めが妥当
- 紹介・インバウンド反響:質重視のため、CPHより商談化率を重視すべき
案件(架電リストの種類)ごとに目標CPHを分けて設計することで、「量を追うべきフェーズ」と「質を追うべきフェーズ」を混同せずに運用できます。
SemantiQでのCPH活用
SemantiQでは、案件別に目標CPHを設定できます。方向別ダッシュボードでCPHと接続率・商談化率・話速などのAI分析結果を同じ画面で確認できるため、「量は足りているが質が伴っていない」「質は高いが接触数が少ない」といった状況をデータで判断しやすくなります。
まとめ
CPHはアウトバウンド活動の生産性を測る基本指標ですが、単体で追うと質の低下を招きます。接続率・商談化率とセットで見て、案件ごとに適切な目標値を設計することが、量と質を両立させる鍵です。
関連記事
- The Model型組織とは?分業モデルのメリットと「情報の壁」を防ぐ仕組みづくり
- 架電の「量」と「質」、どちらを先に改善すべきか?データで判断する考え方
- インサイドセールス組織のKPI設計 — 活動指標と成果指標をどう繋ぐか
案件別の目標CPH設定についてはSemantiQの機能一覧をご覧ください。